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シリーズ 【Vol.16】
【Vol.16】
天から与えられた智恵の言葉
天華三法行について、さらに具体的に解説していきましょう。
前回説明した天行力は、天から地へと降りそそぎ、それを私たち人間も享受しているのですが、その天行力をいっぱい取り入れるべく、私たちの状態を整えていく行が、天華三法行です。
わかりやすく言えば、この自分が生かされている大自然のリズムを会得していき、自分の内にある〝本当の自分〟を引き出していく「行」です。もっと分かりやすく表現すれば、「寝た子(自分)を起こす行」と言ってもよいでしょう。
天華三法行は、「般若天行(はんにゃてんぎょう)」を中心にして行われます。そこで、まず般若天行の説明から入りたいと思います。
多くの人によって親しまれているお経に「般若心経」があります。般若心経は、一般的に「人間とは何か」が説かれたもので、一文字一文字が本当の人間になるための最高の智恵(真理)によって書かれているとされています。古来より多くの人が、無数にあるどの教典よりも、般若心経を好み、親しんできたのは、その智恵(真理)に引きつけられたからではないでしょうか。
そして、人々は般若心経を理解してその知恵を学ぼうとします。あるいは、お経として崇め、拝もうとします。何らかの御利益を願ったり、お経を唱えることで知恵にすがろうとするのです。
ここから間違いが生じてきます。その智恵がいかに素晴らしいものであっても、願い、求め、頼ったところで何の意味もないのです。それでは、自分自身を変えることも、実生活を変えることもできないのです。
智恵は、「行う」ことのみによって、生活の中に実証されます。般若心経と「般若天行」の違いは、まさにここにあります。般若心経を、お経として拝むのではなく、現実の生活の場で生かすことができる智恵。それが、「般若天行」なのです。
「般若天行」は、天の智恵であり自然の法則そのものです。したがって、その智恵をただ繰り返し行えば、やがて自然の法則に沿った生き方ができるようになります。これまで述べてきた〝あなたの内に秘められた素晴らしい力〟が発揮できる自分になれるのです。
つまり、「般若天行」は、信仰やお経とはまったく一線を画したものなのです。天華三法行は、この般若天行を「法唱(ほうしょう)」「法筆(ほうひつ)」「法座(ほうざ)」の三つの方法で実践します。この三つの「行」を総称して「三法行」と言います。(以下、詳しく説明いたします)
さて、ここまでの説明で、「天華三法行」について、ある程度お分かりいただけたかと思います。そこで、今度は、
「なぜこの三つの行をやると、本来の自分が持つ素晴らしい力を発揮できるようになるのか」という説明をしていきたいと思います。

あなたの内には「観い(おもい)」がある

私たち人間は、二つの「おもい」を持っています。一つは頭の中で思う「思い」です。もう一つは、本当の自分が観う(おもう)「観い」です。「思い」が一時も休まないように、「観い」もまた、あなたの身体の奥底から常に源(わ)き続けています。
頭の中の「思い」は、前にも述べたように、悩みを生み出す原因になっています。思えば思うほど〝思い込み〟が強くなり、自分という人間の力を自ら限定してしまい、自分の手の届くところにあるものさえ、手にすることができないと思い込んでしまう。そんな自分に対する過小評価が慢性の渇望感となり、不満や不安を産みだしているのです。
それとは逆に、あなたの奥底から源いてくる「観い」は生命エネルギーそのものです。喜びと無限の力を秘めたエネルギーそのものです。その生命エネルギーは、天行力(てんぎょうりき)=万物を生かす宇宙エネルギーとつながっているのです。
「観い」はあなたの内から常に源き続けています。あなたが頭の中に巣くう障害物を追っ払ってしまえば、泉のごとく源き上がってくるのです。
私たちは、人生を「思いどおり」にしようとしますが、けっして思い通りにはなりません。これはだれしも経験があると思います。しかし、人生は「観いどおり」になっていきます。その「観い」を源かすことができれば、私たちの人生は、観うがまま、素晴らしいものへとなっていくのです。
もちろん、人生の悩みも、病の苦しみも関係なくなります。心身ともに絶好調で、毎日が楽しくて仕方がなくなります。こうなると、
「私はこんなにも素晴らしい人間だったのか」
「人生とはこんなにも喜びに満ちたものだったのか」
と、これまでの自分や人生が、まるでウソのように思えてくるはずです。
天華三法行は、そんなあなたを実現させる「観い」を源かせることができる「行」なのです。「行」という言葉になじめない方は、道具といってもかまいません。長年かかって付いたサビを自分で落とすのはなかなか容易なことではありません。そこで、道具を使って落とそうというのが、そもそも「行」の始まりだからです。
天華三法行は、先に述べたように「般若天行」を中心に置いています。般若天行は、天から授けられた智恵が表現されています。天華三法行の「行」は、その智恵の言葉を繰り返すだけです。ただそうすることで、智恵の言葉は自分の意識層から無意識層へとおよんでいきます。すると、自分の内にある天から授かった智恵の力が「観い」となって無意識層から意識層へと源いてくるのです。
その「観い」の根源である生命エネルギーを活性化させる役割を果たすのが、前回述べた「天行力(てんぎょうりき)」なのです。つまり、天華三法行は、宇宙のすべてを生かす「天行力」を、私たちの身体の中に最大限に取り入れ、そしてより大きく「観い」を源かせることができる唯一の「行」なのです。
あなたの内から源いてくる「観い」が大きければ、その分だけ頭の中の「思い」という障害物を越えて、表にあらわれるようになってきます。本当は、先に頭の中の「思い」による障害物を取り去ることができればもっとスムーズに「観い」が源いてくるのですが、それは自分自身では難しいことなので、まずは天華三法行からということになります。
さて、ここまでの説明で、天華三法行が「般若天行」「天行力」を活かして、「観い」を源かし、あなたを変えていく「行」であることがお分かりいただけたでしょうか。
聞きなれない言葉の紹介が続いたので、ここで整理をしておきましょう。

 ① 私たちの内には、すでに幸福になれるための智恵と力が備わっています。
 ② その力である〝観い〟は、常に源き続けています。
 ③ ところが、私たちはえてして、自らの頭(意識)によってそれを阻害しています。幸福を妨げる根本的な原因はここにあります。
 ④ 「観い」は、「般若天行」の智恵の力によってより大きく源き上がってきます。
 ⑤ 天行力が良く通る自分になれば、自分を変えることができ、人生は観うがままになります。
 ⑥ 天華三法行は、そのための「行」であり、「道具」なのです。
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